3人の出会いから始まったソリスのエスプレッソマシン

Saecoの創業者であるセルジオ・ザッペーラとマシンエンジニアのアーサー・シュミット、起業家のウィリー・ナウアーの3人の1982年の出会いからソリスのエスプレッソマシン開発は始まります。
この3人の出会いの前、アーサー・シュミットによって開発された革新的なエスプレッソマシンは、まだサイズも大きくヨーロッパの台所事情に合わずに商品化の途中といえる状態でした。
そこから起業家のウィリー・ナウアーとの出会いによって商品化に向けて大きく加速していくことになります。

家庭用全自動エスプレッソマシンの開発に携わるアーサー・シュッミット
左からアーサー・シュミット、ウィリー・ナウアー、セルジオ・ザッペッーラ

3人の情熱から生まれたソリスの全自動エスプレッソマシン

1983年にソリスを受け継いだウィリー・ナウアーはセルジオ・ザッペーラ、アーサー・シュミットと共に、大型だったソリスのエスプレッソマシンを小型化することから研究開発を始め、試作と改良を繰り返した後、1985年に小型で全自動のエスプレッソマシン「ソリスマスターマチック2000」の開発に成功し、販売を始めました。
「ソリスマスターマチック2000」が誕生する以前は、美味しいコーヒーを家庭で、楽しむには、飲みたいコーヒーの種類に合った豆を挽き、お湯の温度やお湯の量などに注意を払いながら、コーヒーを煎れていました。それはとても手間がかかる作業でした。
“もっと手軽に美味しいコーヒーを味わいたい”との3人の強い思いから全自動エスプレッソマシン「ソリスマスターチック2000」が生まれたのです。

ヨーロッパ各国でブームとなったソリスの全自動エスプレッソマシン

「ソリスマスタチック2000」が発売されると、またたく間に、家庭で、簡単にエスプレッソが作れて、美味しく味わえるというそのエスプレッソマシンの評判がヨーロッパ各国に広がりました。その販売台数は1年で50万台を超えるほどもなりました。その第1号機のエスプレッソマシンは時のローマ法王に進呈されました。
その後、1989年ソリスマスター3000、1992年ソリスマスター4000と発売。1997年には世界に先駆けて、最初のコーヒーポットマシンのソリス1―2―3エスプレッソマシンを家庭用に発売していきます。
革新的な技術と斬新なアイデアで次々と新製品を発売することでエスプレッソ分野でのソリスのブランドを確立してきました。
2005年にはフルオートエスプレッソマシン「ウルトラ」そして「ワンタッチエスプレッソ」をセミプロ用としても発売。そのトラディショナルなデザインは世界のプロバリスタの間でも評判となり、開発当初から受け継ぐ技術の高さとクラシカルなマシンデザインはヨーロッパコーヒー業界では現在でも高く評価されています。

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